エヌテックの技術力
Technology
当社に受け継がれてきたのは、「新たな課題に挑戦し続け、形にするまでやりきる」という組織文化です。
当社の挑戦の軌跡を、11のエピソードで振り返っていきます。
検査装置の開発をスタート
ヤクルト本社様、東邦商事様からの依頼を受けて取り組んだのが、ガラス瓶内部に浮遊する異物を検出する検査装置の開発です。要求仕様を期日までに満たすことができず、お詫びを兼ねて報告に行く場面もありましたが、お客様の励ましを受けて最後までチャレンジし、その後半年かけて完成させました。これをきっかけに、現在まで28機種の検査装置を共同開発しています。開発型企業エヌテックの原点として語り継がれているプロジェクトです。
市場ニーズを先取りした装置開発
500ミリリットルの小容量PETボトル流通解禁に伴い、空PETボトル用高速バルクパレタイザー(パレタイザー=製品をパレット上に段積みする装置)を開発しました。400BPM(1分間に400本のPETボトルをパレット上に積み上げる)という能力を実現。大手容器メーカーの開拓につながる開発を成功させました。
競合他社に先がけた開発の成功
飲料メーカーの依頼を受け、空PETデパレタイザー(デパレタイザー=製品をパレット上からひとつずつライン上に切り出す装置)を開発しました。また、空PETボトルパレタイザーの技術を応用し、1列で搬送された中身入りのPETボトルを複数列に振り分ける、ボトル振分装置の開発を行いました。
画期的な高速カートンパレタイザーを開発
飲料工場の出荷梱包用に開発したのが、製品が詰められた段ボールをパレタイジング(箱詰めされた製品を決められた配置でパレットに積み上げること)する、高速カートンパレタイザーです。1分間あたり100ケースの処理能力を実現し、第35回中小企業センター賞を受賞しました。
「搬送」と「検査」のシナジーを実現
空の樹脂容器の傷や黒点、欠け、異物を検査する、樹脂容器外観検査装置を開発しました。
容器内部の異物を除去するために容器を反転させる機構を設けるなど、「搬送技術」と「検査技術」のシナジーを発揮した事例です。ヤクルト本社様の全工場に標準機として導入されました。また平成20年に包装機械技術大賞の奨励賞を受賞しています。
世界初の検査技術を5年がかりで開発
「紙容器パックのピンホールやシール不良を全数検査したい」というヤクルト本社様の依頼を受け、紙容器パック検査装置を開発しました。真空中での容器の膨張量を検知して製品の良・不良を判断する世界初の紙容器製品の全数検査技術を、5年もの年月をかけて開発しました。
プリフォーム供給装置を開発
この年に開発したのが、PETボトルのもととなるプリフォーム(膨らませる前の原型となるもの)の供給装置です。プリフォームをブロー成形機に1本ずつ整列させ、供給するシステムを開発しました。その後さらなる進化を遂げ、現在ではフタの取り外しや内袋広げ、内袋回収、コンテナ折りたたみをすべて自動で行えるようになりました。
画像処理を使った機器開発
人が行っていたシャーレ内の菌数計測を、画像処理を使って自動化する、コロニーカウンターという機器を開発しました。その結果、人手で行うよりも正確かつ確実、迅速に、菌数計測ができるようになりました。
「顔合わせ装置」の開発に成功
ヤクルト本社様からの「賞味期限をすべての製品において同じ箇所に印字したい」という要望を受けて開発したのが、顔合わせ装置です。700BPMの能力で流れる製品の向きを、ライン停止させずにそろえることに成功しました。
岐阜大学との共同研究がスタート
ディープラーニングの研究が進む中、AI(人工知能)の進化が目覚ましい速度で進んでいます。この技術を使って今までとは違うアプローチで検査装置を開発するために、岐阜大学との共同研究をスタートさせました。
AI機能付き紙袋ロボットデパレタイザーを開発
AIを用いたビジョンシステムとロボット制御を融合し、紙袋に入った原料投入作業の自動化を実現しました。AIビジョンとロボットを用いた資材供給作業の自動化に向け、さらなる技術開発を進めています。